
はじめに
祖母がまだ生きていた頃、私が祖母へ吐き気や腹痛などの症状を訴えると、どこからともなく漢方のにおいのする紙包みをもってきて
「これは、何でも効く薬だから。飲んだら、治るよ。」
と言われるがままに飲んだものでした。不思議と症状はおさまり、また元通り外へ遊びに繰り出していたものです。
実際は、ただの整腸剤でした。これはあなたが知っているように”プラシーボ効果”と呼ばれるものです。(薬が効くに違いない)と信じ込むことによって何らかの改善がみられることを言います。近年の研究結果で、この思い込みが脳内物質の分泌に変化を起こし、体に作用することが明らかになっています。
”病は気から”と言うことわざは、本当のことなのかもしれませんね。
体が病や怪我で弱ると精神も弱りますし、その逆もあります。もしかしたら、それを利用して、人はプラス思考で生きていった方が、人生大いに得をするのかもしれませんね。
今回はその辺を、少しだけ記事にしてみたいと思います。
思い込みが幸運を呼ぶこともある

ホンマでっかTVに出演される植木 理恵先生の著書によるとこういう実験があったそうです。
心理学者のライサン・ダミッシュは、被験者がある作業をする直前に情報を与え、その情報による思い込みによって人間の行動がどう変わるか調べるために2つの実験を行いました。
第1実験:パターゴルフ
被験者にパターゴルフをしてもらうが、その直前に
①「これはパターがよく入るラッキーボール」と声をかける。
②「このボールは、みんなの使いまわしのただのボールです」と声をかける。
という2パターンの情報を伝え、パットが決まる回数の比較しました。
その結果
① → パットが決まった平均回数:6.42回
② → パットが 〃 :4.75回
ラッキーボールだと伝えた方が、3割以上もパットの成功する回数が多かったそうです。
第2実験:ボールの移動
被験者は、箱に入ったとてもこぼれやすいボール36個を、どれだけ早くほかの入れ物に移すことができるかという作業。
①作業直前に「幸運を祈る」と声をかける
②何も声をかけない
その結果
① → 作業時間:3分
② → 作業時間:5分30秒
という差が生まれたそうです。
現実は自分の心がつくっているかもしれない

心が波たてば、景色もよどんで見える。
植木先生の著書によると、
このような根拠のない思い込みを持つと、本来、実現するはずのない予言が現実となる現象を「自己充足的予言(自己成就的予言)」というそうです。
なぜこのようなことが起こるのか?
人は、無意識にその予言に沿った行動をとるために、結果として予言を現実化させてしまうためだと考えられているようです。
例えば、半年先に予定されている国家資格試験。この試験結果を知る人など現時点では誰もいませんから、合格発表までほとんどの人が不安を抱えています。
ところが、この試験結果自体を
(この試験、間違いなく合格する)
(今の私だったら、合格以外は、ありえない)
などとプラス思考 または 自己暗示をすることにより、その結果にコミットする行動 つまり”集中し洗練された学習”を無意識にしてしまうということです。
実際の逆例をあげますと、同じ年齢の女性で、同じ時期に私と国家試験に挑戦していた方がいらっしゃいますが、その方はいつも
「私、こんな難しい問題、本番には解けない」
「私なんてきっと駄目だ」
「多分、私は合格できない気がする」
と言ったネガティブ思考を試験本番まで振り払うことができませんでした。どうしても自分の可能性を信じることができなかったのだと思います。
そして、合格発表のとき、他の仲間が合格で喜びあう中、彼女は姿を見せませんでした・・・。本当に不合格になってしまうとは・・・。
根拠が無くても、言ったり思ったりしたことが現実化する可能性が高いとしたら・・・プラス思考に物事を考えるよう習慣化した方が、ずっと良いと思いませんか?
おわりに

人には人生の節目ごとに試練がやってきます。本当に辛いですよね。私はそういうしんどい時に一番プラス思考になるよう努めています。
(大丈夫、大丈夫!何とかなるさぁ~( `ー´)ノ)
まぁ・・・本当にいつも何とかなるから、こうやって気ままな記事も書けているんです。
どんな試練もその人が越えられない試練を神は与えない と言います。
良い事は、もうすぐ目の前で順番待ちで隠れている と私は自己暗示しています。
それでその通りになるんだったら、絶対そう思って生きていく方が、人生は楽しいはずです。
”いえ、間違いなく楽しいです!”
最後までご購読ありがとうございました(^-^)